あなたの名前は忘れたけれど。
誰に何を思われたって構わない。

罵られたって、クズだと言われたって平気だ。


どうしようもないくらい、愛してた。


難しい。

愛って、こんなに難しいものだって知らなかった。


俺が2人居たらなぁ、なんて。
この期に及んでそんなくだらない事を考える。


セックスしたいとか、そんなんじゃなくて。


ただ隣に居たいと思った。


傷付いた左腕を隠しながら生きるお前を見て、守りたいと思って、結局傷付けて。


きっともう会う事は無いだろう。

お前の幸せのために。


俺の事は、お前の中で完結させてくれて構わない。


罵って、罵倒して、最低だったと。

次の恋へ向かって欲しい。


俺だけが覚えているから。

罪もなにもかも、俺だけが抱えて生きて行くから。


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