あなたの名前は忘れたけれど。
話して、一緒に遊んで、君の趣味のバイクの後ろに乗せてもらって。


好きになるのに時間はかからなかった。


でも君はずっと、別れた彼女を引きずってた。


私はそんな君に好きだと伝えれなかった。


そのまま、なんでか、気付いたらホテルに居て、身体を重ねてた。


君は身代わりが欲しかったのかもしれない。

私は、君が好きだったからそれでもいいと思った。


少し悲しかった。


それが、5年前。


それから何度か身体を求められては差し出した。


好きだった。

ただそれだけだった。
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