あなたの名前は忘れたけれど。
泣いていたのは何でだろうか。


悩みの1つや2つ、人間生きていれば絶対ある。

悩みのない人間なんて居ない。


でも、凛と前を見つめていた彼女が気になった。


そんなことを思いながら、仕事を終えた帰り道にコンビニへ立ち寄った。

仕事帰りになにかとお世話になるコンビニだった。


タバコが無くなったから買わなきゃなぁ〜なんて思いながら、ついでに飲み物買おうかな〜なんて考えながら。


コンビニの自動扉が開くと、店員が気だるそうに「らっしゃ〜せ〜…」と言葉を放つ。


最近、あの若い子を見ないなぁ。


元気かな、なんて思いつつ飲み物を選び終え、レジへ向かおうとしていると、ふとお弁当コーナーを見つめる女性が目に入る。


一人暮らしで、飯を作らないんだろうなぁ…なんて思いながら後ろを通り過ぎようとすると、女性はお弁当を1つ手に取り俺よりも先にレジへ向かった。


ぶつかりそうになったが、間一髪かわすことが出来た…と言うよりも。
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