私の好きなお好み焼き屋の店長は私の好みです
店長は一人車で外出したようだったので、私たちは近くのスーパーに昼ごはんを買いに行くことにした。

その店長の車というのがまたすごい。

外から見ても、きっと中から見ても、白を基調としているものの、文字が書いてあったり、外から見るだけでもナビの横と上にテレビが三台ついているのが判ったり、とにかく派手派手のデコデコカーなのである。

「店長ってさ、見た目ヤクザだよね」

同い年で、同じホールで働くこととなる香奈がぽつりと言った。

「えぇ、ヤクザ?」

「怖いじゃん、威圧感あって」

「あー……」

公代と香奈は言いながらもどこか楽しんでいる雰囲気で、二人でその話を発展させていたが、私はその「ヤクザ」という表現がどことなく気に入らなくて、参加しなかった。

何であのやんちゃ顔がヤクザに見えるんだろう?

私は首を捻りながらもシナモンロールを齧り、ミルクティーでそれを流し込んだ。

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