キンダーガーテン四 ~私の居場所に~
咲ちゃん
「ハイハイ、みんな集まって!
カッコいいみんなを、お家の人に見て貰おうね。」
スッカリ元気になった海晴ちゃんに安心する暇もなく
今日は、お遊戯会。
さっきの合奏と合唱に、感動してる唯を放置して
先生も、咲ちゃんもドンドン次の準備を進めてる。
分かってるよ……………
終わってからにするべきだって。
でも…………
あんなに小さな体で、大きく口を開けて歌ったり
緊張してドキドキしながら舞台に上がったり
嬉しくて、お母さんに手を振りたいのに我慢して
演奏したりと…………
いじらしくて、可愛い姿を見せられたら…………涙だって溢れるよぅ。
おまけに
『せんせい、なかないで。』ってハンカチまで差し出してくれるんだよ。
この子達のクラスで良かったって思っちゃうよ。
感動に浸りながら、涙を乾かそうと表に出ると
「あれっ?唯ちゃん、大丈夫?」って圭哉さんが。
喫茶店のマスターをしてる圭哉さんは、お昼は忙しいはず。
幼稚園のお遊戯会を見に来るって………
あっ!!
先生に用事?!
「先生ですよね?
ちょっと待ってて下さいね。
直ぐ呼んで来ます。」
慌てて入ろうとする唯に
「あぁ~ちゃうちゃう。
悠人じゃないから大丈夫。
ウチのお姫さんを見に来ただけだから。」
お姫さん???
あっ!!咲ちゃん。
「咲ちゃんですね!
直ぐに呼んで来ます。」
再び慌てて入ろうとした私に
「大丈夫。
ウチのお姫さん、来たって言ったら怒るからコッソリ見るよ。
それより、出番って何番目?
一応、ビデオなんて持って来たから。」
「さっき、合奏と合唱は終わっちゃったんですけど………
お遊戯は、後3つしたら出番……………あぁ~!!
私、後2つで出番だ。
先生に怒られちゃう!!
すみません、行きますね。
咲ちゃんには内緒にするので、楽しんで下さいね。」
バタバタ入ったから……………
せっかくのチャンスを忘れてた。
カッコいいみんなを、お家の人に見て貰おうね。」
スッカリ元気になった海晴ちゃんに安心する暇もなく
今日は、お遊戯会。
さっきの合奏と合唱に、感動してる唯を放置して
先生も、咲ちゃんもドンドン次の準備を進めてる。
分かってるよ……………
終わってからにするべきだって。
でも…………
あんなに小さな体で、大きく口を開けて歌ったり
緊張してドキドキしながら舞台に上がったり
嬉しくて、お母さんに手を振りたいのに我慢して
演奏したりと…………
いじらしくて、可愛い姿を見せられたら…………涙だって溢れるよぅ。
おまけに
『せんせい、なかないで。』ってハンカチまで差し出してくれるんだよ。
この子達のクラスで良かったって思っちゃうよ。
感動に浸りながら、涙を乾かそうと表に出ると
「あれっ?唯ちゃん、大丈夫?」って圭哉さんが。
喫茶店のマスターをしてる圭哉さんは、お昼は忙しいはず。
幼稚園のお遊戯会を見に来るって………
あっ!!
先生に用事?!
「先生ですよね?
ちょっと待ってて下さいね。
直ぐ呼んで来ます。」
慌てて入ろうとする唯に
「あぁ~ちゃうちゃう。
悠人じゃないから大丈夫。
ウチのお姫さんを見に来ただけだから。」
お姫さん???
あっ!!咲ちゃん。
「咲ちゃんですね!
直ぐに呼んで来ます。」
再び慌てて入ろうとした私に
「大丈夫。
ウチのお姫さん、来たって言ったら怒るからコッソリ見るよ。
それより、出番って何番目?
一応、ビデオなんて持って来たから。」
「さっき、合奏と合唱は終わっちゃったんですけど………
お遊戯は、後3つしたら出番……………あぁ~!!
私、後2つで出番だ。
先生に怒られちゃう!!
すみません、行きますね。
咲ちゃんには内緒にするので、楽しんで下さいね。」
バタバタ入ったから……………
せっかくのチャンスを忘れてた。