キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
新たな事実に、ドキドキしながら

「長くなるから。」って言う先生の意見に従って

先にご飯の用意に取りかかった。

二人で立つキッチンにやって来た園長先生は……

「仲むつまじくて、微笑ましいねぇ~
俺がいた頃にはなかった、可愛い小物がいっぱいだ。
悠人君、いつからピンクが好きになったんだい?」って

前に先生が

「叔父と住んでいたから、彼女なんて連れて来てない。」って言ってたけど

園長先生と一緒に住んでたの??

どうりでとっても仲良しだぁ。

一人考えていると

「唯ちゃん、手が止まってる。
後で全部話すから、先に済まそう。」って。

そうでした。

考え始めると、つい動きが止まっちゃうんだよね。

ニッコリ笑って「うん!」って返事をすると

「アイツを早く帰して、二人でゆっくりしよう。
クリスマスからずっとバタバタで
せっかく結婚を決めたのに、全然イチャイチャ出来てない。」って。

えっ?!

イチャイチャ??

結婚が決まったから??

もしかして…………そういう関係になっちゃうの??

またしても、一人で止まってると

「だからぁ~
考えるのは後だってぇ~
もしかして、エッチな事想像した?」

ブンブンクビを横に振って否定しても

「そんな気はなかったんだけど~
期待に答えないと悪いかなぁ?」って笑ってるの。

もう~違うから~

期待なんてしてません。

二人のイチャイチャ?に、しびれを切らした園長先生が

「いつまで俺を放置するの?
早くおいでよぅ。」って。

ちょうど作り終えたから、急いで運んだの。
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