キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
「はぁ~疲れたぁ~
唯ちゃん、おいで。」

玄関に入って、お土産に貰った沢山のおかずを

冷蔵庫に詰めてたら先生に呼ばれた。

「もうちょっと待って、先に収めちゃうから。」って言ったのに

駄々っ子になった先生には通じないみたいで

「ダ~メ。
そんなの後で良いよ。
どうせ寒いんだから、冷蔵庫と変わんないよ。」って

唯を抱き上げてソファーに。

そのまま抱っこして

「これでホントに結婚できるね。
あぁ~嬉しい!」って。

唯との結婚を心から喜んでくれる先生。

この人に出逢えて………本当に良かった。

「ふつつか者ですが………末長くお願いします。」

「こちらこそ………
死ぬまで一緒に仲良くいようね。」

「ねぇ、先生。
幼稚園を辞めなくて良くなったのは、分かったんだけど………
来年……クラスを持っても大丈夫かな?
先生が副園長先生になるし、結婚の準備もあるでしょ?
唯に務まるかな?」

「その事なんだけど……
新しい計画があるって言ったよね?覚えてる?
来年度から実施したくて………
たぶん、新学期が始まったら話があると思う。
無理なら断れば良いからね。
それより、もう1つ相談があるんだけど……」

そう言うと、顔が見えるように抱き直して

「ここを………引っ越そうと思うんだけど……
どうかな??」って。
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