キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
「もしかして、去年……柄にもなく並んで買った
お守りって………。
唯ちゃんに贈るための物だった??」

まだまだからかい足りないのか、色々話してる。

「悪い。
今年は安産のお守りを買わないといけないから……
そろそろ行く。
またゆっくり飲もう。」

「ゲッ、安産のお守りって……
でき婚??」

「ウソ、悠人……お前それでよく親御さんの了解をもらえたなぁ。」

「だったら、冷えると良くないから急いで貰って来い。」

「唯ちゃん、この先は、階段が多いから気をつけて。」

あれっ??

ホントだぁ。

とっても優しい。

ニッコリ笑って

「お気遣い、ありがとうございます。
でも、赤ちゃんは私じゃないので……」って言うと

先生も

「アホ、子供は美香と兄貴。
俺達は清く正しいお付き合いだよ!!
変なこと言ってないで……
唯ちゃんが風邪引くと困るからもう行くぞ。
また連絡する。」

「なんだぁ~
まぁ、そうだよな……こんな可愛い子。」

「今度は、ゆっくり逢おうね。」

「悠人、またな!」

皆さんに送られて、境内へと進む。

「ごめん。怖かったよな?」

「ううん。
初めは、沢山の男の人にびっくりしたけど
皆さん、良い人だったから。
先生のお友達に会えて、嬉しかった。」

そう言うと、照れたのか

「ほらっ、ここからは階段が多いから。」と

唯の手を取って進んでいく。
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