キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
「俺は、別れる気はないし
ずっと一緒にいたいって気持ちは………変わらない。
たぶん、みんなそうだと思うから………
不安で悩んでる唯の様子を見に、クリスマスに集まったんだろうし。
和君があえて、このタイミングで報告したのも……
俺に色々………考えさせたかったからだしね。
唯ちゃんは、唯ちゃんが思ってる以上に…………愛されてるからね。
……………………………………………。
唯ちゃん…………………結婚しよう。」

そう言うと…………唯の左手の薬指に…………指輪をはめた。

「もう、待つのは止めた。
悩んで泣くのならまだ良い。
出逢った頃のように………
我慢して、笑って…………泣けない唯を見るくらいなら
強引に俺の側に置く。
断るのは無しだよ!
婚約指輪は………唯の手の中にあるんだからね。」

あまりに突然で……………

声も出ない。

「唯ちゃんが、俺が悩んでると感じたんだったら………
たぶんこれのせい。
プロポーズを今するべきか、どうやってしようか………
結構悩んだからね!
結局、ムードも何もない………こんな形になっちゃったけど。
おかげで酒がすすんだよ。」
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