カタヲモイ、解消シマス。
僕から見せられた写真に視線をうつすと
「冗談じゃない」
森川は首を横に振った。
「だよね。なんでこんな子供を相手しなきゃならないのって思うよね」
「それ以前の問題だ」
「あれー。良識ある大人ぶってるけど、知ってるよ。この店がどういう店かってことくらい」
「……脅すつもりか?」
「まさか。協力して欲しいだけさ。そうだな。卒業までの間、“特別”にかわいがってあげてくれる?」
「断ったら?」
「センセイが。ここで未成年の男の子を買ってることバラしちゃう」
学校ではどんな顔してるか知らないけど、ここでは、ただの男だ。
いいや。
「ヘンタイだね。センセイは」
「口のきき方を知らないガキだな」
「立場わかってる? 不利なのはセンセイだよ?」
「気に入った。君の願いを聞き入れてやろう」
「ありがとう」
「ただし、私の願いも聞いてもらおうじゃないか」