カタヲモイ、解消シマス。
あーあ、これだから。
驕った大人ってダイキライ。
「君は少女の願いを叶えたい。私は少女の願いを叶えるために自分自身の願いを叶える」
「へえ。センセイの望みって、なに?」
「君が欲しい。今すぐに」
そういって、手を握ってくる。
はあ。
こんなやつのどこがいいのかなー。
「ごめんね、センセイ。僕は高いよ」
「いくら必要だ」
「お金じゃないんだよね」
「は?」
「センセイの、とびきり絶望するところ見せて欲しいな」
「絶望って……」
「もちろん先払いだし。お楽しみは支払ったあとにね。元気、残ってたら」
僕の言葉を理解しきっていないバカなセンセイに耳打ちする。
「とにかく卒業までは、あの子を目一杯甘やかせろ」
すると、センセイの目から光が失われ
さっきまでの自信に満ちた表情も消えていく。
「……わかりました」
「お利口だね」
「私に、任せて下さい」
「器用だね。奥さんも子供もいてさ。隠れて悪いことをしながら。教え子とも関係持てるなんて」