カタヲモイ、解消シマス。
「女の子ってさ。計算高いよね」
「打算でしか動かない君が言うセリフですか」
「……マスターどっちの味方なのさ」
「そりゃあ。女の子の味方ですよ」
地獄に落ちろ。
いや、今すぐ地獄見せてやろうか。
「これも。イズモくんのおかげだね!」
「……なんで僕なの」
「相手をよく知ってなければ辿り着かなかったよ。それに、学校の外だからこそ近づけた。アドバイスそのまんまだよね!」
たしかに僕はアドバイスしたけど。
そこまでうまくいったのは君がついていてあげたからで、本人も頑張ったからでしょ。
……なんてことは言ってやるかよ。
「なんでもいいけど。理想の王子様がヲタでいいの」
「むしろ大歓迎って感じで、一気に距離が近づいて大満足してたよ? 理央ちゃんゲームとか大好きみたい」
やっぱりゲーマーだったか。
「へえ。まあ。なんか気分悪いから帰っていいよ」
「え!?……いや、あの、パンケーキ食べてるもん」
「うざいな。相変わらず」
「イズモくんは相変わらずイジワル」