カタヲモイ、解消シマス。


男から絶望を感じる。


周りにいるやつらからもだ。


皆、突然ベランダから入ってきた僕に怯えている。


どいつもそこそこ食べられる味だろうが。


今は食事している場合じゃない。


「青葉」


横たわる青葉を、そっと抱きかかえた。


「青葉?」


脈はある。

息も、している。


生きている。


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