JKのアタシが異世界転移したワケなんだけど、チートなのは相方の方でした
あの衝撃で足の骨すらも折れないとか、何者なんだ? そもそも人なのか?
 助けてくれた事には感謝するが、かなり不気味だ。
 顔が良すぎるってことを考慮すると、流行りのクトゥルフTRPG的な新手の神話生物かもしれない。
 見つめ続けると発狂しちゃうかもしれないから、目を逸らしつつ、ちょっとだけ距離を置いておこう。

「あの、助けてくれてありがとうございます。えっと……大丈夫ですか?その色々と」

 一歩後ろに後ず去ってからお礼を言ってみた。
 すると、無表情だったイケメンさんはほんの少しだけ表情を綻ばせた。

「ご心配には及びません。私、耐衝撃性に関しましてはトップの性能を誇っておりますので」
 
 ごめん、何言ってんのか良く分かんなかった。
 もう一回お願いします。


 まるで自分のことを電化製品か何かの様に言っている。
 だが、どう見たって目の前にいるのは人間だ。
 さっきしがみ付いていた時だって人肌の体温を感じた。

「えぇっと……」

「ああ、申し訳ございません。先ほどのご質問の解答がまだでした」

 さっきの質問? えっと、何だったっけ? 思い出せない。

「私が『何者』かと言うご質問でしたが、私は貴方様のモノです」



 ……ぱーどぅん?
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