お前なんか×××!!!
持ってる鍵に反応して、自動ドアが開いたと同時に中に飛び込むと、誰かの胸の中だった。
泣き顔で、息を切らしている私。
「おい、どうした?」
そう言ったのは。
「じ、ん」
向こうに、逃げ出した黒い影が見えて、仁はそれを追いかけようとした。
でも、私はそれをさせなかった。
いや、怖くて、仁にしがみついてたから、出来なかったのだ。
「…バカ野郎!こんな時間に、女独りで歩きやがって!俺がどんな思いでいつも絶対一緒に帰ってたと思ってんだ!」
怒鳴り声とは裏腹に、抱き締めるその腕は優しい。
私は怒鳴り声なんて聞こえなくて、抱き締めるその腕に安心してひたすら泣いた。
いつまでもこんなところで泣かすわけにもいかず、仁はとりあえず、自分の家に連れ帰り、ソファーに座らせると、箱ごとティッシュを渡される。
それでも私はなんとも思わず、受けとると、勢いよく鼻をかむ。
その行動に、仁すらもなんとも思わない。
私が泣きじゃくった時は、ずっとこんな感じだったから。
…こんな感じだった?
…そうか、優しいところもあったのか。
少し落ち着いた頃、目の前にホットミルクを差し出した仁。
「ありがと…グス」
「色気ねぇな」
憎まれ口にも動じない。
私はそれをゆっくり飲んだ。
落ち着く…冷えた心も温まる。
泣き顔で、息を切らしている私。
「おい、どうした?」
そう言ったのは。
「じ、ん」
向こうに、逃げ出した黒い影が見えて、仁はそれを追いかけようとした。
でも、私はそれをさせなかった。
いや、怖くて、仁にしがみついてたから、出来なかったのだ。
「…バカ野郎!こんな時間に、女独りで歩きやがって!俺がどんな思いでいつも絶対一緒に帰ってたと思ってんだ!」
怒鳴り声とは裏腹に、抱き締めるその腕は優しい。
私は怒鳴り声なんて聞こえなくて、抱き締めるその腕に安心してひたすら泣いた。
いつまでもこんなところで泣かすわけにもいかず、仁はとりあえず、自分の家に連れ帰り、ソファーに座らせると、箱ごとティッシュを渡される。
それでも私はなんとも思わず、受けとると、勢いよく鼻をかむ。
その行動に、仁すらもなんとも思わない。
私が泣きじゃくった時は、ずっとこんな感じだったから。
…こんな感じだった?
…そうか、優しいところもあったのか。
少し落ち着いた頃、目の前にホットミルクを差し出した仁。
「ありがと…グス」
「色気ねぇな」
憎まれ口にも動じない。
私はそれをゆっくり飲んだ。
落ち着く…冷えた心も温まる。