お前なんか×××!!!
…それからの私は、といえば。

「おい」
「あ、ごめん、これ急ぎだから」

「三浦」
「ぁ、先輩!」

「楓!!」
「ぁ、もしもし…」

とにかく、仁を避ける日々。

不幸中の幸いか、仕事も定時に終わるため、暗くなるまでには帰宅できる。

遅くなるときは、友美の世話だと言い、友美の家に泊まる。

当然、仁は、最大限に不機嫌になっていった。

申し訳ないとは思うけど、意識しすぎて、どう接したらいいか、わからなくなって。


「バカなんじゃないの?」
「…ヴ」

今夜も、友美の家に泊まっている。

ベッドには友美。下の布団には私が入っている。

そんな中、友美が私に直球を投げる。

私は布団から顔だけを出して、友美を見上げる。

「中学生じゃあるまいし…好きなら好きだって言っちゃいなさいよ」

「な、ば!そういう訳じゃな」

シドロモドロ。友美は困ったように笑う。
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