お前なんか×××!!!
…それから数日経っても、友美は行動すら起こさない。

…もしかしたら、そう言えば、私が何か、行動するかもしれないと思ったのか?

…そんな事思われた所で、どうしたらいいかわからない。恋愛超初心者な私には、何も思いつかない。

「楓」
「友美、仕事終わったの?」

「終わったわよ。楓ももう終わり」
「え??まだ終わってな」

「佐倉さーん、楓上がりでいいですよね?」
「いいよ!早く準備しないと、間に合わないからね」

そう言って、二人で微笑み合う。

「友美?」
「いいからいいから、とりあえず行こう。予約時間が迫ってる」

「は?え、ちょっと!」

訳の分からない私は、ただただ友美にされるがまま。

…。

「これ、どういうこと?」

…友美が連れてきたのは、ドレスや着物のレンタルショップ。

私は店員さんに、浴衣を着せられ、髪や化粧まで施された。

出来上がって、友美に問いかけると、友美も綺麗な浴衣を髪型、化粧をしていて。

「今夜は大川の花火大会でしょ?気分転換に行きましょう」
「凄い!忘れてた。でも、これお金」
「いいの、いいの。これは私からの遅れたバースデープレゼントだから」

…滅入った気が、どんどん晴れていく。

「あー、お待たせ」


友美が手を降る方に視線を向けると、まさかの人たちが待っていた。

…三神君

…仁。

…そして、…誰?

私は友美を見た。

「ごめんね、四人の予定だったんだけどどうしても同じ部署の桜木さんて言うんだけど、どうしても一緒に行きたいって言うもんだから」

…それはいいんだけど。


…桜木さん、


仁に引っ付きすぎ。
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