お前なんか×××!!!
バカップル気分を味わえたのはこの、たった1日だけだった。

プロジェクトの為、土日出勤は当たり前。

夜も毎日午前様。

夜に、私の部屋に来て、ご飯を食べることもなくなって、一体いつ寝てるんだろう?と、心配になるほど。

それなのに、時々見かける仁の顔はイキイキしているので、心配しすぎない程度に、LINEだけを1日一回だけ送っていた。

寂しいな。

会いたいな。

ぎゅってしてもらいたい。

ぎゅってしてあげたい。

禁断症状が出始めた9月最後の日。

会社の外で、仁が、それはそれは、綺麗な女性と仲良く歩いている姿を目撃してしまった。

仕事関係の人かな。

そう思っても見ても、会社にあんな女性見たことない。

取引先とか?

取引先の人なんて知らない。

…自宅に帰っても、あの光景が頭から離れなかった。

その夜、なかなか眠れなくて、結局睡眠時間は一時間にも満たないそんな状態で、仕事に向かった。

そんな日に限って、目が回るほどの忙しさ。

終業間近、とうとう私は目が回り、倒れてしまった。

そこに運良く仁がいたが、先に駆けつけたのは三神君だった。
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