お前なんか×××!!!
…外が少し明るくなり始めた頃、熱の下がった私は、喉が渇いて目が覚めた。

「…仁?」
「…」

同じベッドで、スヤスヤ眠る仁が目に飛び込んできた。

…これは、夢なのか?

私は目を擦って、もう一度仁を確認する。

…本物だ。

私は思わず仁に抱きついた。

久しぶりに目一杯仁を肌で感じる。

涙が出る。

「…仁、大好き」

沢山沢山言いたいけど、疲れてるであろう仁を起こすわけにわいかない。

でも。

「…楓?」

…起こしてしまった。

「…ごめん…起こしちゃった、まだ寝れるから、寝て?」

私の言葉に微笑むと、優しくおでこを触った。

「熱、下がったな」
「…うん」

…私は、ハッとした。三神君は一体どこに?

「三神君は」
「アイツなら帰ったよ。ずっと看病してくれてたんだな」

その言葉に頷く。

「…本当なら、俺が傍にいなきゃいけなかったのに」
「仕事なんだから、仕方ないよ…仁」

「ん?」

「最近仲良く…」

そこまで言って。

「楓?」
「ぁ、何でもない」

言うのを止めた。あれは、私の勘違い、思いこみ、気にしすぎ。そう、自分に言い聞かせた。

仁は首をかしげつつ、私を抱き締めた。
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