お前なんか×××!!!
私より一歩早く、三神君に飛び込んだ。

「…ぇ」

三神君は驚いて固まっている。

私も面食らった顔。

…仁は。

あちゃぁ…と言う顔をして、頭に手を当てていた。

そう、三神君に飛び込んで抱きついたのは、仁の横にいた綺麗な女性だったのだ。

「ぃや、あの、誰??」

何とかその女性を引き離した三神君が問いかける。

すると、その女性は、ぷくっと頬を膨らませた。

「酷い」
「…え」

「和美の事、忘れちゃったの?」
「和美さん、三神と何年間会ってないんですか?驚かすどころか、誰かわかってないじゃないですか?」

そう言ったのは、仁。

「結婚しようっていってくれたくせにー!!」

和美はそう言って、半泣きだ。

…結婚しよう?え、結婚しようって?!

「三神君、忘れるとか酷いよ」

私も思わずポツリと呟いた。

「え、いや、誰にもプロポーズなんてしてな」

焦る三神君。

「小学生の時に言ってくれたー!」

「「小学生?!!」」

私と三神君の声が重なる。

「ほらー、だから覚えてないだろ?って言ったじゃないですかぁ」

仁は呆れ顔で言っている。

え、何がなんだか。

「仁…その人と付き合ってるんじゃ」

私の言葉に、仁は超不機嫌な顔に。

…なんか、間違えた?
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