お前なんか×××!!!
久しぶりに三神君と廊下で会った。

「…三神君、なんだかとっても疲れてるみたい。大丈夫?」

私の言葉に、三神君は大きなため息をつく。

「和美さんが」

…あの日以来、事あるごとに、三神君に言い寄ってくるそう。

昔の事は確かに思い出したが、三神君はその時小学1年生。

プロポーズなんて、時効だと思うが。というより、本気にとる方がどうかしてる。

しかも、長いこと顔すら会わせていないのに。

和美は容姿端麗なのだから、男なんて選び放題だと思うのだが。

「…お、お疲れ様です」

その言葉しか出なかった。

「楓ちゃんは?」
「え?」

「寺崎と上手くいってるの?」
「…どうだろ?」

「付き合い始めたんだろ?」
「え、ううん。付き合っては、ない」

「え、え?!」

実際、どちらからも告白はないし、付き合おうとすら言ってない。

一緒にはいるけど、ただそれだけ。

私は苦笑するしかなかった。

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