お前なんか×××!!!
次の日の朝、私の顔を見た友美は、とても驚いた。

「どうしたのその顔?!」
「友美…」

一晩中泣いたせいか、目は腫れて、肌も荒れて、化粧乗りも悪く、その腫れを隠せていない。

友美の顔を見ただけで、気が緩んで、また涙が浮かぶ。

「ちょっとおいで。何とかしてあげるから」

俯いた私を、化粧室まで引っ張っていった友美は、化粧を直しながら、事情を聞く。

「ほら、もう泣かない!何とか隠してあげたから、ったく!!アイツ許さない!楓を泣かして!一言言ってやる」

私は慌ててそれを止めた。

「いいの!いいの…ちゃんと言い訳しなかった私が悪いんだし」

「何言ってんのよ。人の話を聞こうとしなかったのはアイツよ?最後まで聞く義務があるわ。ヒール潰しちゃうほど歩き回ってようやく見つけたプレゼントでしょ?それを勘違いするなんて、なんてやつなの」

「ありがと、友美」

私は力なく笑う。すると、友美も一気に力が抜けた。

「楓」
「もう少しでクリスマスでしょ?ちゃんとするから。それまでに気持ちの整理をつけるから。もうしばらく見守ってて」

「もう、ホントに健気なんだからこの子は」

友美は私の頭を優しく撫でた。

友美は、本当に私にとって、大切な親友だ。
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