お前なんか×××!!!
二人はなんの会話もなく、エレベーターを降りた。

ドアの前二人は足を止めた。

「三神と幸せになれよ」
「…は」

仁は部屋の中に。

私は自分の部屋の玄関に置いてあったプレゼントを掴むと、急いで外に出て仁の部屋のドアを勢いよく開けた。

仁は驚いて私を見る。

「幸せになれよ?ふざけんなばか!」

私はプレゼントを突きつけた。

「なんだよこれ?」
「クリスマスプレゼントに決まってんでしよ?」

「は?こんなもの使えるか?」

仁の手の中にあるのは大きな抱き枕だ。

「この世で一番欲しいものでしょ?人を抱き枕だ何て言うんだから」

「これじゃねぇ!こんなもん、貰えるか」
「そんなに私が嫌い?じゃあもうあんたには近づかないわよ!私は最悪なことに世界で一番あんたが好きな」

それ以上、言葉を発せなかった。

仁が私にキスをしたからだ。

何度も何度も角度を変えて。

やっと離れたときには、私はボロボロ泣いていた。

「ふざけんなばか」







「俺の世界で一番ほしいものは、楓、お前だよ」


「な」


「プレゼントなんてなんにも要らねえんだよ。お前が居ればそれだけでいい」

そう言うと、仁はぎゅっと抱き締めた。
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