お前なんか×××!!!
ちょっと、三神君を待ってみたが、なかなか来ない。

「もう待ってらんない。飲もう!別に怒ったりしないわよ」

「でも」

「本当なら、女子会の筈だったんだから。いいのいいの。すみませーん、生二つくださーい。後、唐揚げと枝豆とサラダも」

友美と二人で飲むときは最初はいつもこのメニュー。

唐揚げが各お店の味が出るらしく、友美は絶対欠かさない。

まもなくして運ばれてきた生を勢いよく乾杯して、友美はイッキ飲み。私はマイペースにのんびり飲む。

「…はぁ!旨い!」

友美は酒豪だ。酔ったところなんて、見たことない。

それに比べたら、私はすこぶる酒に弱い。

だから、のんびり飲むのが一番いい。

「唐揚げと枝豆お待たせしました」

店員さんが、揚げたての唐揚げと枝豆を持ってきたところに、三神君が来た。

「ゴメン、ゴメン。遅れた。先輩に捕まってさ」
「いいよ。でも、待ちくたびれたから、先やってるよ」

友美の言葉にいいよ。と返事をする。

「あ、俺も、生一つお願いします」

三人で飲むなんて初めてで、どうなることかと思ったが、意外に楽しい。


「悪い、遅くなった」
「ホントに遅い。さっさと来いって言っただろ?」

三神君は、ヤツにも声をかけていたらしく。

私の顔は勿論ひきつる。友美もちょっと驚いてる。

「寺崎は友美ちゃんのとなり」

三神君の言葉には…


「俺はこっち」


従うことなく、私のとなりにドカッと座った。

コイツハ。

三神君は仕方なく、友美の横に座り直した。
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