桜吹雪 ★ 恋物語
ー 椋丞 side ー
「ねぇ、椋くん
ちょっと外の空気吸いたいな。」
「じゃあ、屋上いくか」
「んーっ!!いい気持ちー」
真央は雲ひとつない大空の下で背伸びした
「ねぇ、椋くん私がいなくなったらどーする?」
「え?」
「ほら、私もう余命宣告の日にちに近いからどうするのかなって」
「そんなこというなよ、」
「私さ、最初すごく怖かった
そりゃー、今でも怖いよ?
夜寝る時に、寝たら次の日ちゃんと起きれるかな?
記憶大丈夫かな?死んでないかな?って
次の日、記憶も覚えてて、生きてたらすごく幸せに感じるんだ
椋くんもお母さんも帆香も忙しいのに毎日来てくれるしさ病気のおかげで気づけたこと、感情豊かになったこともあるんだ」
真桜は笑顔だった
「死ぬのは、やっぱり怖いけど
もう後悔はないよ?
あ、でも妹を見るまでは元気でいないと!」
「そっか
俺も真桜が幸せだと感じてるときすごい幸せになる
でも、死ぬとか余命とか言うな、
希望の未来だけ見とこう?
そしたら奇跡が起きるかもしれない」