届かない想い・愛される喜び

未姫は、海音が仕事に行くと
海音の両親が経営している
保育園に手伝いに通っていた。

手伝いといっても
ほとんど役にたっていないが
お義母さん、お義父さんとも
沢山話せて楽しい時間を
過ごしていた。

保育園の先生方も
優しくて、楽しい人達ばかりだった。
それに、保育園の建物が
凄く気に入っていた。



**5月20日**

結婚式・パーティーの当日・・・・

未姫は、ドレスに着替える
すごいっ、プロの方の手で
10割り増しになってる
そこへ・・コンコン・・
海音が入ってきて
立ち上がった私を見て
立ち止まり・・

「‥‥あの‥‥海音‥‥へん?」
「‥‥‥へえっ‥‥いやっ‥‥
    ‥‥あっと‥‥きれいだ‥‥」
と、言われて
真っ赤になる未姫
「‥‥‥‥あり‥‥がとう‥‥」
と、言うと
海音がそっと抱き締めて
「凄く、綺麗だよ。」
「海音もね、とてもステキだよ。」
と、言うと
唇に軽くキスをしてくれて
おでこをつけて
「俺と結婚してくれて
       ありがとう」
と、言ってくれて
未姫は、幸せ過ぎて涙が溢れた。

式は、神秘的な中
厳かに行われた。
誓いのことば‥‥
誓いのキス‥‥
聖歌‥‥
うっとりするほど・・

パーティー会場に移り
両家の家族で時間までゆっくりと
過ごした。

母親同士も仲がよくて
お義父さんと樹也と樹也の彼女と
叔父夫婦も談笑していた。

樹也がこの式場を気に入って
スタッフの人と話をしたりするから
彼女は、真っ赤になっているし
未姫は、そんなみんなを見て
幸せだなぁ、と嬉しかった。
「疲れてないか?」
と、海音。
「うん、大丈夫。
海音、ありがとう。」
「どうした?」
「ううん、幸せだなぁとね。」
「俺も。」
と、いいながらおでこに
キスをするから
みんなからも冷やかされて
しまった。

パーティーが始まる時間となり
パーティー会場の入口に
海音と未姫は移動した。

会社関係の人が到着すると
未姫を見て喜んだり
涙ぐんだり大変だった。

パーティーが始まるときに

「遅れまして申し訳ありません。」
と、イーサンが入ってきて
参加者が一瞬シーンとなり
ザワザワ····ザワザワ····
イーサンは、オーラが半端ないから
未姫が
「どなた?」
と、俺に聞くから
「幼馴染みのご主人だよ」
と、言うと
「ええっ、海外から」
「みたいだね、俺は聞いてなかったけど。」
と、苦笑いをしていた。
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