届かない想い・愛される喜び

イーサンは、俺達に頭を下げて
一度会場を出ていった

何が、どうなっているのか
わからずに
未姫とぼぉっとしていると


ワァ~·····とか
どうして····びっくり·····とか
キャっー·!!···きゃーっ!······と
回りが騒然となる

そこに、イーサンが花恋を
つれて現れると
親父とお袋が直ぐにそばに行き
「イーサン。花恋。
わざわざ、ありがとう。」
と、お袋が言うと
花恋は、首をふりながら
にっこりと微笑んだ。

四人は、海音と未姫の所へ
「未姫ちゃん、海音の幼馴染みの
花恋と花恋の旦那さんの
   イーサン・ベネットよ。」
と、お袋が未姫に紹介すると
二人から
「「本日は、おめでとうございます。」」
と、言われ
未姫は、慌てて立ち上がった

お腹の大きい未姫をみて
花恋は、凄く嬉しそうな顔をして
「海音君、良かったね。
    二つのお祝い事だね」
と、言うから
「花恋、ありがとう。
イーサン。
わざわざ、ありがとうございます。」
と、海音が言うと
「未姫さんがKarenのファンだと
咲桜さんにきいて·····

そしたら、花恋が行くと
言うからね。
あっ、未姫さん、座ってください。
赤ちゃんに何かあるといけないから。」
と、イーサンに言われた。

俺は、Karenのファン?
と、思い未姫を見た。
あ~あ、前そういっていたな

「だって、Karenちゃん
綺麗で女性のあこがれよ。
でも、海音の幼馴染みだなんて
びっくり。」
と、言うと
「未姫さん、ごめんなさい。
私のせいで、辛い想いをした
と咲桜ちゃんにき聞きました。」
と、言う花恋に
未姫は、慌てて首を降り
「花恋ちゃんのせいでは
ありません。」
「そうだよ、すべて俺が悪いんだから。」
と、海音が言うと
「本当に。」
と、咲桜ちゃんが言うから
みんな笑いだし
「花恋は、凄く心配していて
未姫さんにお詫びしたいと
言うから、それを含めて
本日来日することにしました。」
と、イーサンが言うと
未姫は、涙をポロポロ流すから

海音は、未姫の涙を拭きながら
「イーサン。花恋。
本当にありがとう。」
と、海音は改めて伝えた。

何があったのか
わからない出席者の方々も
見守ってくれていた。

イーサンと花恋は
洋二と咲桜の席に一緒に座り、
花恋は、サインや写真を
頼まれると快く対応してくれていた。

思わぬサプライズがあって
パーティーは、笑いあり
涙ありの楽しい時間となり
参加して頂いた人達から
逆にお礼を言われた。

イーサンと花恋は、
空港近くのホテルに泊まり
翌日の便で帰国すると言った。

未姫は、花恋と写真を
とってラインを交換したり
楽しそうだった。

俺は、改めて
イーサンと花恋にお礼とお詫びを
すると、イーサンから握手を求められて
ガッチリ握手をした。

花恋にも
「あんなに可愛くて大事に
していたのに
苦しめてすまなかった。」
と、言うと
「海音君が、本当に好きだった。」
と、花恋が言うと
すかさず、イーサンが花恋を
抱き締めて
「バカ、旦那の前で
他の男に・・」
と、花恋の首元に顔を埋めて言うと
「くすっ、イーサン、心配しないで
私が愛してるのは、イーサンだけよ。」
と、言うと
「当たり前だ。」
と、言って花恋にキスをするから
花恋に背中をポンポンとされて
「もぅ・・まだ海音君と話してる。」
と、言いながら
「でも、あの気持ちは
きっと、家族の愛情なんだと
イーサンと出会ってわかったの
兄への愛情?みたいな。」
「ああっ、そうだと
俺も思うよ。」
と、言って二人で笑っていると
「まじで、むかつく
花恋は、俺のだ。
兄貴でも、譲らない。」
と、イーサンが言うから
みんなで笑った。

未姫は、
「海音が、花恋ちゃんに
本気だったら、私は勝目はなかった。
花恋ちゃんとイーサンの
お陰で、いままでのモヤモヤも
すべて消えました。
本当にありがとう。
お義母さん、お義父さん
心配していただきまして
本当にありがとうございます。」
と、言うと
海音は、
「やはり、心にあったんだな
俺は、未姫が大切で大事だよ
あっ、お腹のちびもね。
だから、俺は、間違えない
一生未姫を愛する事を。」
と、言いながら
未姫を抱き締めた。
未姫は、海音の腕の中で
涙が溢れた。

それから、再び再会することを
約束して各々の場所へと
帰っていった。
< 43 / 48 >

この作品をシェア

pagetop