彼・・・私の天使。
4
「良かった。認めてもらえたんだね。詩織さんならきっと気に入ってもらえると思ってたけど。でも意外と泣き虫なんだから」
「だって嬉しかったから……。あぁ、お腹は? 食事済んだ?」
「うん。スタジオでお弁当食べた」
「スタジオから直接来てくれたの?」
「心配だったから……」
「疲れてるでしょう? シャワー浴びたら?」
「そうだね。そうするよ。あぁもう遅いから先に休んでて」
「うん。明日は何時?」
「六時には起きないといけないかな」
シャワーを浴びて髪を乾かしてベッドまで行ったら、彼女は眠っていた。きっと緊張して疲れたんだね。起こさないように、そっとベッドにもぐり込む。
彼女を腕の中に抱いて
「きっと幸せにするから」
髪にキスして眠った。