あなたは私の太陽だった
私は三つのお茶碗とお汁茶碗にご飯とお味噌汁をついだ。一つはリビングのテーブルの上において、あとの二つはお盆の上に置いてそれを持ってリビングから出た。

そしてある部屋に入って、背の低い机の上に置いた。


「お父さん、お母さんおはよう。今日から私も高校生だよ。今年も楓くんと向日葵ちゃんと雅くんと同じクラスになれると嬉しいな。少し緊張してるけど頑張るね。」


私はお父さんとお母さんの仏壇の前で手を合わせながら言った。

私のお父さんとお母さんは私が中学校1年生の頃に交通事故で亡くなった。私の中学校入学祝いで旅行に行く時だった。

飲酒運転の車にぶつかられ、私をかばったお父さんとお母さんは即死だった。

私は3日ほど眠ってようやく目を覚ましたらしい。
飲酒運転の車に乗っていた運転手を見た時私は1度に両親を失った怒りと悲しみが浮き上がってきた。

───────

なんでこんな人の為なんかにお父さんとお母さんは死んでしまったんだろう

なんで?なんで?なんで?

なんで私も連れてってくれなかったの?

なんで私だけ残していっちゃったの?

私1人でどうすればいいの?

───────

そんな悲しみのどん底にいた私を救ってくれたのが楓くんたちだった。

私はしばらく家に1人でこもっていたけれど、楓くんたちは毎日私に会いに来てくれた。私を毎日励ましに来てくれた。

最初は私は外に出るのが怖くなっていたけれど、楓くん達がだんだん私を外の世界に連れて行ってくれた。


そしてお父さん達が亡くなって半年経った頃にようやく学校に行けるようになった。

学校の勉強は毎日毎日来てくれていた楓くんたちが教えてくれていたためなんとなくはできた。

それに楓くんたちのおかげでクラスのみんなにも馴染めた。

だから楓くんたちは私の恩人と言っても過言ではない。

だからそんな感謝をこめて毎日お弁当も作っている。

「よし。ご飯食べないと!」

私は仏壇の前から立ち上がってその部屋を出た。

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