あなたは私の太陽だった
そしてリビングに向かってリビングの机に座り朝ごはんを食べた。うんなかなかいけるかもしれない今日のは。

朝ごはんを食べ終わるとリビングから出て洗面所に向かっていく。

歯磨きをしながら鏡を見た。

髪もだんだん伸びたなぁ。

私は確か小学校1年生の頃からほとんど切っていない。

たまに毛先を整えるくらいで。

バッサリ切ったことはあんまりなかった。

そんなことを思っているとマンションのチャイムが鳴った。

多分楓くんたちだ。急がなきゃ

私は慌てて歯磨きを終えて鍵を開けると、ドアが開いてひまちゃんが飛んできた。

「ヒナー!おはよー!」

私に抱きつきながらひまちゃんが大きな声で私に挨拶をした。

ひまちゃんの後ろの方から楓くんと雅くんも口を揃えていった

「ヒナ。おはよ!」

「ヒナ。おはよう。ほらひま。ヒナが動けないよ」

と雅くんが呆れながら言った

「いいんだもーん!」

「あはは・・・・・」

そういえば、お弁当もう出来てるんだった。

「三人ともお弁当出来てるよ。持っていく?」

私が聞くと楓くんが笑いながら言った
「あたりまえだろ。」

雅くんは
「いつもありがとう。ヒナ。」

ひまちゃんは、
「ヒナの作るお弁当大好きー!」
とはしゃいでいる。

私は一旦リビングに戻って3人のお弁当と、通学カバンを持って、楓くんたちのところに戻った。

楓くんは私に言った。

「ヒナ。ちゃんと薬持ったか?」

「うん。持ってるよ。」

私は薬の入ったケースを楓くんにカバンから出して見せた。

そう私には小さい頃から持病がある。

『先天性中枢性肺胞低換気症候群』

という病気。この病気は、睡眠時にはこの機能が麻痺して肺胞レベルでの酸素と二酸化炭素のガス交換が行われないため呼吸不全になる。だから、一定時間以上寝ることは危険なこと。

それの病気を治すために毎日欠かさず薬は飲む。

3人ともそんな私の病気を知っていて、気を使ってくれている。

「気遣ってくれてありがとう。」

「ま、まぁな。ほ、ほら!じゃあ行くぞ!」

と、楓くんが言うと、私たちも、楓くんについて行く。

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