微笑みの下の隠しきれない想い~アナタは渡さない~
恥ずかしさの先に
「あ、あーん。
お口にあいますか?」
恥ずかしい、恥ずかしくてこの場から
立ち去りたいのに
「おいしいよ。お返しをしないとだね。」
良かった!甘すぎないようにしたかいがあった
それよりも、、、お返しって
嫌は予感がするけど、まさかね、、、
「ほら、こっち向いて口を開けて。」
やっぱりまさかだった、、、
「絶対に無理です。自分で食べます。」
そんな王子に冗談だとしても食べさせてもらう
なんてできるわけがない
食べさせることで精神的に消耗したのに
「ほら無理やりでもいいけど?」
ぐいっと私のひじを引き2人の距離をなくすと
私のあごに手を添えた
「どうする?」
「く、口を開きます!」
顔から火が出そうだ
いや、今出てもおかしくない
「それでよし。あーん。」
ころりと私の口に入れて満足そうな
顔をする王子
どうしてこんなに嬉しそうなんだ