微笑みの下の隠しきれない想い~アナタは渡さない~
「そうか、、、残念だなー
せっかく買ったのに。金が無駄になるなー。
もったいないから給仕の女にでもあげようかなー。」


そんなことわざわざ聞かせなくてもいいのに


私だって自分でもらってつけていたいのに


他の人にあげるのだけはやめてほしい、、、


「なぁ、いいのか、シェリーはそれで。」


「どうしてそんなことを聞くんですか?」


「俺はシェリーにつけることを想像して
どんなデザインが似合うか考えたんだ。
他の女なんて考えてない。もらってくれないか?」


飴とムチを交互に使うなんてずるい


でも正直に言っていいわけもないし、、、


「これを着けたくないか?」


「それは、、、」


言っていいのか、、、でも、、、


「シェリーの本当の気持ちを教えてくれ。」


私の、本当の気持ち、、、?


そんなのは決まってる


「私、そのネックレス、ほしいんです。
王子が選んでくれたものだから、、、
でもお城からお給料をもらってるのでダメです」


言ってしまった、、、


言わなかった方が良かったかもしれない


「これは俺個人からのプレゼントだ。
じゃあ友好の証でどうだ?」


急に何を言っているのかわからなくなった


「友好の証とはどういう意味ですか?」
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