微笑みの下の隠しきれない想い~アナタは渡さない~
「そのままの意味だ。これからもよろしくってな」


なんだ、、、王子の言葉に深い意味なんてない


私の淡い期待は一瞬で掻き消された


彼の想いが自分と同じだなんてどうして


考えてしまったんだろう


でもこれはもらいたい


「いただきます。嬉しいです、大事にします!」


「やっと受け取ってくれたか。
良かったよ。そうしてくれ」


嬉しい、でも悲しい


この一方通行が目的地に着くことは絶対にない


分かっているのに期待してしまうなんて


なんてバカなんだろう、、、これを思い出に


諦めてしまえたらどんなに楽なんだろう


いつか彼は国を担い、他国の王女と結婚し、


この国に繁栄をもたらしてくれるのだろう


私はそんな彼の側にいるのは辛い


いつか区切りをつけて出ていかなくては


できるだけ早く踏み切らなければ


一生後悔するだろうな、、、






< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop