キミに降る雪を、僕はすべて溶かす
電車に乗ってもソワソワして、あと何駅って表示板を何度も見上げた。
早く。・・・早く会いたいな。ミチルさんに。
相変わらず、あたしは彼に恋をしてるなぁって。笑みがほころぶ。
一緒に暮らして、毎日顔を見てるのに。
好きでしょうがないんだ、10歳の時から。ずっと。
ずっとシアワセな片恋をしてる。
あたしが物心つかない内に離婚した母は、子供二人を連れて実家に戻った。
でも小学3年生の時、病気であっけなく亡くなった。
そのまま祖父母の家で暮らしたけど、厄介者扱いの空気は感じてた。
お兄ちゃんは、中二で同じクラスになったミチルさんの家に、あたしも連れてよく三人で一緒にいた。
彼の家は大きなお屋敷で、離れは自由に使えたようだった。
家の話はミチルさんは口にしないから、あたしも何も訊かない。前にお兄ちゃんが、ミチルさんのお父さんを『エライ先生』って言ったのは憶えてる。
ミチルさんは、小学生だったあたしをすごく可愛がってくれて、色んなお菓子をくれたりゲームしてくれたり。優しくて、綺麗で、カッコいい白馬の王子様に心を奪われて夢中だった。
毎日のように、ミチルさんに会えるのが嬉しくて楽しくて仕方がなかった。
始まりは、無邪気な子供の恋。
色を変えながら。褪せることもなく。現在進行形。
ミチルさんていう、一本のレールの上だけを走り続けて。
早く。・・・早く会いたいな。ミチルさんに。
相変わらず、あたしは彼に恋をしてるなぁって。笑みがほころぶ。
一緒に暮らして、毎日顔を見てるのに。
好きでしょうがないんだ、10歳の時から。ずっと。
ずっとシアワセな片恋をしてる。
あたしが物心つかない内に離婚した母は、子供二人を連れて実家に戻った。
でも小学3年生の時、病気であっけなく亡くなった。
そのまま祖父母の家で暮らしたけど、厄介者扱いの空気は感じてた。
お兄ちゃんは、中二で同じクラスになったミチルさんの家に、あたしも連れてよく三人で一緒にいた。
彼の家は大きなお屋敷で、離れは自由に使えたようだった。
家の話はミチルさんは口にしないから、あたしも何も訊かない。前にお兄ちゃんが、ミチルさんのお父さんを『エライ先生』って言ったのは憶えてる。
ミチルさんは、小学生だったあたしをすごく可愛がってくれて、色んなお菓子をくれたりゲームしてくれたり。優しくて、綺麗で、カッコいい白馬の王子様に心を奪われて夢中だった。
毎日のように、ミチルさんに会えるのが嬉しくて楽しくて仕方がなかった。
始まりは、無邪気な子供の恋。
色を変えながら。褪せることもなく。現在進行形。
ミチルさんていう、一本のレールの上だけを走り続けて。