ビロードの背中
私の心も静かになってきた。

タオルの下の顔が想像するだけで怖い。

顔がアツく熱を持ってるし、まぶたは腫れてとても重い。


しかし、ここまでの姿を彼に見せてしまったら、

気持ちが引くだろうと考えていたら、

「・・・どうした?

・・・落ち着いた?」


彼が私の頭を、子供にするようになでた。



「・・・引いた?」


「引いてないよ。


引いてないし、・・・姉さんは全然ダメじゃないよ。」



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