ビロードの背中
相手は25歳。

若い体。

しかも美青年。

文句の付け所がない。


正直、彼が

「その後」

なんて言ってくるなんて、考えもしなかった。

私は彼との恋人としての交際は考えていない。

まして結婚なんて・・・。


駆け出しの絵本画家を私が養うような将来は

全くプランに入っていない。


私は彼に受け止めてもらう幸せを知った。

そして初めて、彼から求められる憂鬱を知った――。


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