ビロードの背中
「・・・姉さん。

寒いから、ベッドに入ろう――。」


2人でベッドに入り、彼が隣で私の髪をなでる。

眠くなるような気持ち良さに、目を閉じる。



と同時に、彼が重なってきた。


耳にキスをしながら

「―― さっきはごめんね。」

と囁いた。



私は彼を見た。

「・・違う。

謝らなきゃいけないのは――。」

『私の方』と言おうとしたら、口を塞ぐようにキスをされ、

こじ開けるように舌を絡めてきた。



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