ビロードの背中
彼は、私の想いを承知で受け入れる。

そして、その事を私が謝ることを許さない。


・・キスは2度目。

今度は歯磨きのミントの香りがする――。



・・・と思っていたら、

いつシャツのボタンを全部はずしたのか、

私の左肩、袖が抜かれ、たちまちシャツは脱がされてしまった。



私は彼の両脇から手を入れ、初めて素肌の彼に触った。


顔や耳、肩、胸と、ゆっくりとキスが進む。

彼の柔らかくきれいな口唇が私の体を辿ると思うだけで、熱くなってくる・・・。


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