ビロードの背中
アタラシイワタシ
月曜日、出社して松永を給湯室に呼び出した。
いよいよ給湯室デビューする。
「松永、私、分かったんだけど、ヒーローの男の子って
まつげが長くて背中がすっごくキレイでしょ。」
「う~ん、ヒーローの背中まではちょっと気がつきませんでした。
・・・って言うか姉さん、あっ係長、
私今日 朝から会議資料作ってて忙しいんですよ。
後で聞きますから。
ただ、姉さん今日・・・感じが違う。」
「――そう?」
「なんか・・・きれい。」
松永が出て行った。
短い給湯室デビュー、終了――。
でもこれで充分。
正直、詳しく話せる訳でもない。
私も仕事に戻って行った。
いよいよ給湯室デビューする。
「松永、私、分かったんだけど、ヒーローの男の子って
まつげが長くて背中がすっごくキレイでしょ。」
「う~ん、ヒーローの背中まではちょっと気がつきませんでした。
・・・って言うか姉さん、あっ係長、
私今日 朝から会議資料作ってて忙しいんですよ。
後で聞きますから。
ただ、姉さん今日・・・感じが違う。」
「――そう?」
「なんか・・・きれい。」
松永が出て行った。
短い給湯室デビュー、終了――。
でもこれで充分。
正直、詳しく話せる訳でもない。
私も仕事に戻って行った。