ビロードの背中
――とした時、

「・・・でも、そしたらお姉さん、

半年前までヴァージンだったって事になるじゃない。

そんなの有り得ないもんね。

やっぱ、ヴァージンの彼女できたんだね。

・・・あぁ、残念だけどこれがルール。」



“―― ごめん。やっぱり言えない。”



「あっ、こんな時間!

お姉さん、私もう行かなきゃ。

話聞いてくれてありがとう。

女の人でお姉さんみたいにいっぱい話できたの初めてだよ。

今度よかったら舞台も見に来てね!


・・・あっそうだ。

これ、アイツのスペアキー。

返しといてくれる? 


アイツの事、よろしくね。

―― じゃ、ごちそうさまでした!」


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