ビロードの背中
それから毎日、メールが送られてきた。

ただ一言、

<返信ください。>

・・・と。


一度も返信しなかった。

レンタル店にも、しばらく彼の勤務時間は行かなかった。

<返信ください。>

・・・は、彼が私に頼んでいる状態。



――困らせてやりたかった。

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