ビロードの背中
俺も、いいのかなって思うのと、怖いなって思うのとあって・・。

彼女、俺と付き合いたいのか、どうすればいいかって聞いてみたら怒り出して。


『私、ごちゃごちゃうるさい男、イヤなのよ!

私はルールを守ってるわ。

法律も、交通ルールも、劇団内での恋愛の御法度も。

前にもこういう関係の男はいたけど、彼女が出来たって言われたその日に別れて連絡もしてない。

「約束」だって、「時間」だって守る。

あなたにも、先に女関係聞いたはず。

だから、ちょっと気に入った男とエッチすることくらい、誰にも迷惑かけてないじゃない。

これくらいの自由・・・。

もしかして、「たった2回」で彼氏顔?

いい加減にして! 

―― 私、帰る!』



・・・って。


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