ビロードの背中
――私たちの町についた。

彼は家まで送ると言ってくれたけど、この街は夜も明るい。

レンタルショップの前で別れることにした。


「今日はご馳走様でした。

さっきの温泉の話なんだけど。

・・・一緒に連れて行ってあげるね。」


「・・そっか、ありがたいです。

じゃ、日にち決まったらメールで。」



彼とのメールを再開する。

単純に嬉しい。
< 59 / 201 >

この作品をシェア

pagetop