ビロードの背中
“若い――。”

彼は女性だけではない、同性の友達も多く好かれている。

彼の、まずルックスの良さ。

聞き上手。静かな口調。

自分の事を話さないミステリアスなところ。


私が感じる彼の魅力は、きっと友達も感じているだろう。

彼の、女優に見せるサディスティックなところは、

友達は知っているのだろうか・・・。


夜の彼は少し孤独に見えて、私がついていてあげたいと思った。

・・・しかし、

彼は私などいなくても、にぎやかな毎日を送っていることを知った。


彼がいなくて困るのは、私の方・・・。




< 78 / 201 >

この作品をシェア

pagetop