ビロードの背中
到着駅に着いたのは、15:00近かったので、

寄り道せず旅館に行くことにし、タクシーで向かった。


着いた宿の、しっとりとした高級な外観に唖然としてしまった。


“なんだか気を使って疲れそう。

観光ホテルのほうがリラックスできそう・・・。”


「――俺、緊張するよ。」

場違いな空気を感じつつ、玄関に入った。




――しかし、

中に入ってみると意外とあっさりした受付で、部屋に案内された。


宿帳なるものに二人の事をどう書くか、と一瞬悩んだが、

会社名2人で取っているため、詳しくは聞かれる事も無かった。




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