ビロードの背中
「・・・質問2。

私の好きなところ、詳しく教えてください。」


「・・・何でも俺に話してくれるところ。」


「会社の愚痴や不満や、あなたに対する年上の説教とかも?」


「いろいろ含めて楽しいよ。本の話なんかも・・・。」



静かな声が、耳に心地いい。


・・ピンクの胸元に、どうしても目が行ってしまう。


“思ったより色白なんだ。”


彼の話が耳に入らなくなってしまった。


“・・・キスしちゃおうか。”


話とは全く違うことを考えてしまう。



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