ビロードの背中
でもまだ、本題が残っている。
こちらを聞かなければ、今日の意味が無い。
「・・・質問3。女優ナツホの好きなところは?」
「・・・姉さん、それ聞いてどうするの。
・・・答える必要ないでしょ。」
彼は黙ってしまった。
・・・私も黙ってしまった。
「・・・姉さん、
せっかく二人で来てるんだから、他の奴の話、すること無いでしょ。」
「・・・前回、彼女の話し聞いた時、正直聞かなきゃ良かったと思った。
悔しいけど、魅力的に思えて。私には無いものでいっぱい。
とにかく全然聞きたくないの。でも聞きたくて仕方がないの。
・・・これって何なんだろ。・・私の為に話してほしいの。」
しばらく黙っていた彼が、根負けしたように話し出した。
「・・・俺は、聞かれたから話すんだからね。」
彼は私に、念を押すように確認する。
「・・・自信つけてもらったかな――。
俺、絵を売り込むのすごくヘタで。
なかなか仕事もらえなくて・・・。
こちらを聞かなければ、今日の意味が無い。
「・・・質問3。女優ナツホの好きなところは?」
「・・・姉さん、それ聞いてどうするの。
・・・答える必要ないでしょ。」
彼は黙ってしまった。
・・・私も黙ってしまった。
「・・・姉さん、
せっかく二人で来てるんだから、他の奴の話、すること無いでしょ。」
「・・・前回、彼女の話し聞いた時、正直聞かなきゃ良かったと思った。
悔しいけど、魅力的に思えて。私には無いものでいっぱい。
とにかく全然聞きたくないの。でも聞きたくて仕方がないの。
・・・これって何なんだろ。・・私の為に話してほしいの。」
しばらく黙っていた彼が、根負けしたように話し出した。
「・・・俺は、聞かれたから話すんだからね。」
彼は私に、念を押すように確認する。
「・・・自信つけてもらったかな――。
俺、絵を売り込むのすごくヘタで。
なかなか仕事もらえなくて・・・。