12月の春、白い桜が降る。
だけど、人生はやはりそう簡単に上手くは行かなかったのだ。
高一の六月上旬、雨上がりの夕方だった。
ひどく高熱を出し、病院に向かうと、私は脳癌だと申告された。
腫瘍が発症してから一年近く経とうとしていたため、既に遅かった。
残された余命は二年も持たない、と医者から断言され、頭は真っ白になってしまった。
その夜、部屋で一人、家族にバレないように泣いた。
せっかく幸せになれたのに、せっかく思いが通じたのに。
神様はなんて性格が悪いんだろう、と、ひたすら恨んだ。
もっとこれからもずっと、ようといたかった。
高一の六月上旬、雨上がりの夕方だった。
ひどく高熱を出し、病院に向かうと、私は脳癌だと申告された。
腫瘍が発症してから一年近く経とうとしていたため、既に遅かった。
残された余命は二年も持たない、と医者から断言され、頭は真っ白になってしまった。
その夜、部屋で一人、家族にバレないように泣いた。
せっかく幸せになれたのに、せっかく思いが通じたのに。
神様はなんて性格が悪いんだろう、と、ひたすら恨んだ。
もっとこれからもずっと、ようといたかった。