12月の春、白い桜が降る。
次の日は朝早くから務めているバイト先に向かった。
主要駅の近くにある小さな喫茶店だ。
そこの喫茶店はあまり目立たず、繁盛も決して良いとはいえないが、
三年前にふと入ってみると雰囲気が私の好みで、いつのまにか常連になっていた。
それで去年の春、店長さんと話をしている最中、今年から高校生だということを伝えると、
是非ここでバイトをしたらどうかと誘われたので、私は喜んで受けさせてもらった。
店長さんは、まだ二十代という店長とは思えないほどの若さだ。
フレンドリーだし、明るい性格なので部下からも信用されているのだろう。
先輩方はみんな優しいし、面白い人ばかりだ。特に古谷先輩は優しかった。
今年で二十二になる男の先輩で、彼も中学生の頃からの常連だったそうだ。
その頃の店長はかなり年配の方で、今の店長とは違い、とても温厚で和やかな人だったらしい。
それでも今のここも好きだけどな、と古谷先輩はいっていた。
私と五歳しか違わないのに仕事の出来も全然違うし、入りたてでよくミスをしても古谷さんがあと片付けをしてくれていた。
私の一番頼りになる先輩だ。
主要駅の近くにある小さな喫茶店だ。
そこの喫茶店はあまり目立たず、繁盛も決して良いとはいえないが、
三年前にふと入ってみると雰囲気が私の好みで、いつのまにか常連になっていた。
それで去年の春、店長さんと話をしている最中、今年から高校生だということを伝えると、
是非ここでバイトをしたらどうかと誘われたので、私は喜んで受けさせてもらった。
店長さんは、まだ二十代という店長とは思えないほどの若さだ。
フレンドリーだし、明るい性格なので部下からも信用されているのだろう。
先輩方はみんな優しいし、面白い人ばかりだ。特に古谷先輩は優しかった。
今年で二十二になる男の先輩で、彼も中学生の頃からの常連だったそうだ。
その頃の店長はかなり年配の方で、今の店長とは違い、とても温厚で和やかな人だったらしい。
それでも今のここも好きだけどな、と古谷先輩はいっていた。
私と五歳しか違わないのに仕事の出来も全然違うし、入りたてでよくミスをしても古谷さんがあと片付けをしてくれていた。
私の一番頼りになる先輩だ。