雪のラブレター~先生、好きです~
「間宮!今日はいつもよりも早いな」
学校の正門前まで来ると、いつも通り佐伯先生が出迎えてくれた。
「…寒くて、目が覚めちゃって…」
いつもよりも真っ赤な耳と、鼻。
「そっか。俺も、今日は寒さで目が覚めたよ。窓の外見たら、雪が降ってるし。日が昇れば止むと思ったけど、今日は降り続けそうだな」
そう言うと、佐伯先生は空を見上げた。
同じように空を見上げると、空は雪雲で覆われ、しんしんと雪が降り続ける。
「今日も教室の暖房頼むな。あ、ちょっと温度上げといて」
いたずらっ子のような笑顔で、真っ赤な鼻をした佐伯先生は言った。
「…あの、佐伯先生」